本人と家族の体験談 


 本人(40代 男性)

断酒に必要な三本柱が通院・服薬・自助会と言われていますが、
その自助会のひとつに断酒会というのがあります。


一体なにをしているのかというとアルコールに問題を抱えた当事者や、その家族が集まり、
酒害体験を語り合ったりするのです。

中には自分と同じような体験をした人のお話を聞いて、「そうそう、あるある」と頷いてみたり、
自分は経験したことのないような壮絶なお話に
「すげぇなぁ・・」と思わず身震いするようなことがあったりと、

とにかく様々なお話を聞けるのが断酒会です。

何を話せば良いのだろう?うまくしゃべれるだろうか?という方はとりあえず見学がてら
参加者の話を聞きに気軽に参加してみてはいかがでしょうか?

いろいろな体験談を聞くことができる三鷹市断酒会に是非お越しください。

 本人(60代 男性)

2015年1月に井之頭病院を退院して1~2年は飲酒欲求もあり、
「果たして断酒継続できるのか?」
「スリップ(再飲酒)したらどうしようか?」
それらの不安を消してくれたのが断酒会出席でした。

退院後いろいろな事が頭の中でかけめぐっている時に参加した断酒会で、
諸先輩方から「よく来たね!断酒継続頑張れよ!」と声をかけてもらったのが嬉しくて、
「毎週参加しよう!」と思いました。
毎週金曜日三鷹市断酒会に参加してその思いは今でも続いています。 


例会では「先輩、ベテラン」というイメージはなく、
私自身「お酒をやめ続ける仲間」の一員として例会に参加しているのが
断酒継続できている源と思います。


2回スリップしましたが、その時「なんでお酒を飲んでしまったのか!」と後悔しましたが、

連続飲酒、再入院することなく、例会出席を続け、趣味を見つけて楽しい時間を楽しんでいます。

10年一区切りとして考え、初心に戻ってこれからも例会に参加して、「1日断酒」を継続したいと思います。

 本人(70代 男性)

断酒会に参加しましょう!
私は72歳の今は自由に生きている男です。依存症で2度の病院生活を送りました。平成27年・令和5年です。

一度目の入院の引き金は父親の死、母親の死でした。二度目の入院のきっかけは妻の難病です。両親を失ってアルコールに走りました。
それ以上に妻の介護は断酒継続、アルコールの最大の敵でした。それを救ってくれたのが断酒会です。

一度目の入院中から三鷹市断酒会に毎週金曜日の例会に参加してきましたが、まず驚いたのが参加している人数が多いことです。
依存症から回復している仲間の皆さんから話を聞いて、自分自身本当に勉強になり退院したら入会させてもらおうと決めていました。
退院日がたまたま例会のある金曜日で、その日から参加しました。
以後ほとんど欠席もしないで通い、仲間入れてもらいもらい酒のない日が8年間続いたのですが、
令和5年に介護の疲れから再飲酒、再度入院生活を送りました。

再飲酒、2度目の入院があったのですが、退院後三鷹市断酒会にすぐに戻り会員の皆様があたたかく迎えてくれました。
私には、自分を取り戻し、安らげる「居場所」があります。それは三鷹市断酒会と週2回通っている病院のデイケアです。
両方とも私にとって非常に大切な場であり「自分の存在を確認できる場所」です。

デイケアも大事ですが、私にとって断酒会は信頼出来る会員同士の絆を通じて自分を取り戻す場所です。
三鷹市断酒会は家族や入院中の仲間も参加して悩みなどを話して会員に聞いてもらっています。
仲間の絆は間違いなくあなたを助けてくれます。

 家族(妻)

家族会に参加するようになり呼吸が楽になりました。

同じ立場で今を生きている方々との会話が日々を支えて下さっています。
親戚にも親友にも話せない裏話をここではわかってもらえます。

家族の暴言や汚れもののことなど普通は口にも出来ないことを頷いてくれる人が居る、
話して肩の荷が下りて心のこわばりが和らぐのを感じています。

屈託なく笑える時も増えました。 

 家族(妻)

夫がアルコール依存症で、ずっと悩んでいましたが、縁があって三鷹市断酒会の家族会につながることができました。
月に一度、土曜日の開催というペースが私に合っているようです。

まわりに依存症者がいなかったので、これから先にどんなことが待ち受けているのかわからなくて不安でした。
断酒会で初めて回復した方々とお会いできて、
皆さんとてもお元気で明るくて自分にもこんな未来があるのかもしれないと思えたことが
家族会に通うモチベーションになりました。

夫は相変わらず連日飲酒をしていて、やめる気配すらありません。

今でも時々不安に押しつぶされそうになりますが、
以前と違い夫を変えることはできない、自分にできることをやるだけと気持ちの切り替えができるようになりました。

これからも健康に留意し仕事を続け趣味も楽しみつつ、末永く家族会にかかわっていけたらと望んでいます。

 家族(母)

私は76歳になる母親の立場です。
5年前、39歳の息子はアルコール依存症の診断で3ヶ月の予定で病院に入院しました。

飲酒が原因で、何度も怪我や酔った上の暴言等、以前のような性格と違う、

別人になってしまった息子をなんとかしなければ・・・
と思ってもどうすればよいのか・・・
母親として本当に悲しく困り果てました。 

私は病院の家族会に参加した折、自助会への参加が大事だと教えていただき、三鷹断酒会へ参加しました。

会長さんはじめ、会員・ご家族の体験談から・・・私にもできることからやってみようと考え、

私の悩みも聞いていただきながら、少しずつですが息子に対する私自身の気持ちや対応に変化が起こったようです。
息子とは穏やかに話もできるようになり、徐々に明るい日々が戻り始めました。

三鷹市断酒会に参加して、今は以前のような不安感から一歩ずつ楽な自分を取り戻せています。

 家族(妻)

夫のアルコール問題から三鷹市断酒会にお世話になっています。
念願だった家族会を一昨年知り、毎回楽しみにしています。
家族会は日中なので夫の通所中参加でき、懐かしい方、新しい方との出会いあり、
学んできたことが今も生かされています。

夫の心の病を理解したことから、私自身を取り戻すことの必要さ。
今、夫は認知症、老老介護の厳しさの中、新たなことを身に着けています。

頑張り過ぎの過去の私、やむを得なかった事、「よくがんばりました」と自己肯定し、

この先どうなることやらと思わず、人からの支え、温もりいただきながら、
今日一日を感謝の心で、前向きの人生を過ごします。

少しでも早く本人、家族の心の回復を願わずにはいられません。